《独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業》
NPO法人チューリップ元気の会2009年度開催講座
発達障害の人でも使える福祉シリーズ
がんばろう! 助け合おう!  そして、福祉サービスも使ってみよう!
【第1回】発達障害とわかっても、子育てを独りで悩まないために・・・
 2009年4月27日開催
【一問一答!】 参加者からの質問に対する講師 加藤保さんからの回答です 
Q1 普通高校を出た場合、手帳を持てない子の就労支援はどうなっているのか。
A1 手帳所持者が「障がい者」雇用の前提となります。しかし、公共職業安定所に「求職票」を出し、安定所を通し、埼玉職業センターで「職能判定」を受けてみてください。その判定結果によっては、障害者雇用の対象者になります。非該当となった場合は一般就職になります
              
Q2 手帳取得について
①18歳未満の場合と18歳以上で取得方法に違いがあるのか。
②持っていることのメリット、デメリット
③発達障害の場合、手帳は出ているのか。IQ70~80の場合手帳はでるのか

A2
①18歳未満は児童相談所・18歳以上はリハビリテーションセンターで判定を受けてください。
②持っていて、活用しなければ(必要なければ)よいのですから、必要な時、手帳の活用をはかれば良い。(取得できるならば、持った方がよいと思います。)
③出ています。保護者が関係者に強く申し出てください。

Q3 高機能自閉症
①コミュニケーション能力がほとんどない。自分の考えは持っている。(情報など間違って認識している)自分の困り感が分かっていない。障がいについても認めていない。
②就職について、精神障害者保健福祉手帳を取って障がい者枠で就職するのが良いか。その後は一生低賃金で働くのか
③一般就労の場合、障がいについて企業に話しても大丈夫なのか、引き受けてもらえるのか。

A3
①一般の高校を選択されました。通常、「学校、本人も障がい認知は非常に厳しいものがあります。」いままでの学生生活から、ご質問のような場合、自分を障がい者と認識することは困難で、卒業後の対応を注意する必要があると感じています。本人を交え進路を一緒に考える必要があると思います。
②手帳取得を持って働くのは、障がい者として配慮した働き方を続けるために行うもので、給料は、今の企業では作業能力がともなうものですから、本人に作業能力があつて、「賃金差別」があれば支援機関が指導に入ります。
問われるのは作業能力だと思っています。
③本人に配慮すべきこと、配慮してほしいことが特段なければ企業に言うことはない。(認められる個性の範囲なのか。)

Q4 手帳Aの自閉症の男の子(10歳)と介護の必要な両親を抱えています。私以外面倒がみられる人がいません。体力的、精神的にもいっぱいです。
A4 福祉サービスを利用してください。十分ではないかもしれませんが、いくつか利用できるサービスが必ずあると思います。学校、市役所、児童相談所や仲間の人たちに相談をして下さい。(どのような対応を求めるのか課題を整理してみてください。)

Q5 現在、大学3年生だが境界線の子と思う。知的障害と発達障害があると思っていますが、卒業後就職活動は困難と考えているどのような対応があるのでしょうか。親子の関係の作り方は
A5 大学へ行った目的があったと思います。学歴そのものは、「ないよりはまし」位に考えておいてほしいと考えます。大学生活が今後の生き方を考える機会と、自分自身の生き方を父母で一緒に考える良い機会と考えます。
自分の適性を自分自身が考え、学生生活が今後の生き方に良い道筋を与えてくれる良いと思います。

Q6 軽度の知的障害で、特別支援学校高等部に通学しています。楽しい学生生活を送っているようですが、卒業後の準備をどのように考えたらよいのか。
 
A6 学校は、一人一人を大事にし、個性も尊重してくれます。社会人になると個別支援は非常に少なく、厳しいものがあると思います。
楽しい学校生活は今後生きてゆく上でとても大事なことです。良い人間関係が作れる人になっていただきたい。特に、障害が軽度である事での心配は、「障がい認知」等で心配することも多くあります。卒業後の生活にあまり不安をあおるのではなく。父母が、今までの先輩の失敗例や教訓から学び、学校や相談機関を上手に活用していただきたい。

Q7 手帳が無くっても支援が、何らかでも受けられるのか。
A7 支援を得ていくためには、手帳取得を考えていただきたい。手帳取得を希望されないのか、取得が困難なのか定かでありませんが、まずは、相談機関を利用してみてください。そこでの対応がどうであったか問題点を整理して見てください。